6/1
桜丘ホールディングスは 国境なき医師団 を支援しています
小分けして配った医薬品
「開戦直後の数日間で戦闘に巻き込まれたホストーメリの状況は、悲惨としか言いようがありませんでした。
爆弾で負傷した人や打撲を負った人たちなど、町は大勢のけが人であふれていたのです」と、
オレーナ・ユズバク医師は振り返る。
薬をハサミで切って、必要な分だけ配る方法をとりました。抗菌薬が必要な人もいれば、
高血圧の薬を飲む人もいました。あるもので何とかしていたんです」とユズバク医師は話す。
戦闘が落ち着き、比較的安全な状態になってすぐ、MSFのチームはユズバク医師や他の
医療従事者に協力して、ホストーメリでの診療再開に向け活動を開始した。
町に帰ってくる医師はどんどん増えています。いま私たちは救急の医療援助をすると同時に、
現地の診療所に医師を派遣しています」とMSFのカテリーナ・キーチャは話す。
少しずつ人が戻り出したホストーメリでは、ガス、水道、電気などのサービスも復旧してきている。
ボランティアによる掃除も行われ、町は元通りになりつつある。
しかし、治療には長い時間がかかるし、戦争はまだ終わっていない。
その中で、ウクライナの医療者たちは、心のケアも含めて救急と長期的な医療ニーズに対応し続けている。